2016年に完結した『パーソン・オブ・インタレスト』の最終回を少し前にやっと見ることができました。
海外ドラマにありがちな打ち切りにもならず、最後までちゃんと楽しむことができて良かった…
アクションやサスペンスが好きで、完結済みの海外ドラマが今すぐ見たい方にはオススメのドラマです。
この記事では、3つに分けてドラマを紹介。
- ネタバレなしでドラマ紹介
- キャラクターとキャスト紹介
- ネタバレ含むドラマの感想
少し長めの記事なので、お好きなところだけでも読んでいただけたら嬉しいです。
目次
『パーソン・オブ・インタレスト』はどんな内容?
ドラマの作品情報
▼PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット
原題 | Person of Interest |
ジャンル | クライム、アクション |
放送時期 | 2011-2016年 |
シーズン数 | 5 |
エピソード数 | 103 |
「スターウォーズ/フォースの覚醒」や、人気ドラマ「LOST」「エイリアス」のJ・J・エイブラムス製作総指揮による人気海外ドラマシリーズです。
また「ダークナイト」「ダークナイトライジング」の脚本を務めたジョナサン・ノーランも製作総指揮・脚本家を務めています。
2011年から放送が始まった同作品のパイロット版(第1話)は1330万人の視聴者数を獲得しました。
CBSによると、内容についても過去15年間の全てのテレビドラマの中で最高の評価を得たとのことですよ!
確かに1話目からワケありそうな登場人物と、先が気になって仕方がないストーリー展開で、2話と3話と立て続けに見た記憶があります。
- アクション・刑事もの・スパイものが好き
- 事件ものなどサスペンス要素のあるストーリーが好き
- コンピューターや電子機器が好き
- 完結済みドラマが見たい
あらすじはオープニングを見れば分かる
ドラマはコンピューターの天才でもあるハロルド・フィンチのナレーションから始まります。
『あなたは、見られている。政府の極秘のシステム”マシン”によって、いつ何時も監視されているのだ。
開発したのはこの私だ。テロリストを見つけ出し、テロ行為を未然に防ぐために。
だが”マシン”は、一般人を巻き込む凶悪犯罪までも検知する。 政府とっては”無用”の犯罪だ。
しかし私には”無用”の犯罪などない。
当局の目をかわし、誰にも知られず、我々は行動する。
被害者であれ加害者であれ、”マシン”がリストアップしたターゲットは必ず見つけ出す。』
ナレーションだけでワクワクしませんか?
このナレーションはシーズン5まで続いていきますが、ストーリーの変化に合わせてシーズン毎に内容が少しずつ変わっていくんです。
説明通り、通称“マシン”は、街中にある監視カメラ・携帯電話やGPSなどから膨大な情報を得ています。
しかし犯罪を検知しても、マシンがくれる情報は事件に関わる人物の社会保障番号のみ。
その理由も物語が進むと、いずれちゃんと謎が解けます。
「その番号の人物が事件の被害者なのか?加害者なのか?」も分からない。
「いつ・どこで・どんな事件が起こるのか?」も分からない。
そんな過酷な状況で、犯罪を未然に防ぐために戦うことになります。
キャラクターとキャストを紹介!
物語は2人の主人公とマシンを中心に進み、彼らに協力していく仲間もできます。
しかし、仲間とも簡単に協力関係になるわけではありません。
ここで紹介されてるからって、仲間とは限らないかもよ。
キャスト情報と一緒に魅力的なキャラクターを紹介します!
ジョン・リース(スーツの男)

主役コンビのアクション担当。
ジョンはボロボロの格好で、ニューヨークの廃棄された建物で生活しています。
つらい過去をきっかけに完全に生きる希望を失っている状態。
そんな姿からは誰がどう見てもそう見えないけど、実は元CIAのエージェントで特殊部隊にも所属していた強者。
警察からは、当初「スーツの男」と呼ばれていた。
ジョン役:ジム・カヴィーゼル
- シン・レッド・ライン(1998)
- オーロラの彼方へ(1998)
- パッション(2004)
デビューは1991年ですが端役が続き『シン・レッド・ライン』の主役に抜擢されてから、主役級の作品が増えたそう。
賛否両論を巻き起こした『パッション』では、イエス・キリスト役を演じています。
『パーソンオブインタレスト』後には、 同じCBS局による「米海軍特殊部隊ネイビーシールズ」を描いたドラマに出演する情報があったみたい。
しかし、製作上の意見の相違で降板してしまったよう。
ハロルド・フィンチ(リッチな天才)

主役コンビの頭脳担当。突然ジョンの前に現れます。
謎が多く、なぜかお金持ちです。
最初は何者かわからず、かなり怪しげな雰囲気。
実は、ハロルドはコンピューターの天才です。
政府からの依頼によって「国内のあらゆる監視装置から情報を収集・分析して将来のテロ攻撃を予測する巨大な監視システム」を構築したという。
あらすじにもありますが、
そのシステムはテロ以外の犯罪も検知するけど、政府から「無用」な情報として扱われ排除されてしまうんです。
そのため、犯罪に巻き込まれるであろう人々を未然に救うため、一緒に協力しようとジョンに持ち掛けます。
ハロルド役:マイケル・エマーソン
- 《ドラマ》LOST(2006-2010)
『パーソンオブインタレスト(以下POI)』と同じ、JJエイブラムス製作の『LOST』に出演。
『LOST』では、初登場の時から印象的だったベンジャミン・ライナス役の俳優さんです。
過去の出演作では端役が多かったようで、イラストレーターとして働いていたそう(それもすごい)
『LOST』では数回の出演予定からレギュラーに昇格。今回のドラマではついに主役です!
『POI』でフィンチの元恋人役として出演しているキャリー・プレストンとは、実際の夫婦だというから驚きました。
実生活では、とっても仲睦まじいご夫婦らしい。
ジョス・カーター(正義感が強い刑事)

NYPD(ニューヨーク市警察)の優秀な刑事。
第1話から登場し、ジョンとハロルドと深く関わっていくことに。
様々な犯罪現場でジョンの指紋が残されていることを突き止め、「スーツの男」の行方を追っていきます。
カーターは、揺るがない正義感と組織に流されない強い意志を持ったキャラクター。
個人的には、そんなカーターが時折見せる笑顔が好きです。
カーター役:タラジ・P・ヘンソン
- ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008)
- ドリーム(2016)
- 《ドラマ》Empire 成功の代償(2015-)
映画からドラマまで大活躍の女優さんです。
2005年の『ハッスル&フロウ』では様々な賞でノミネートや受賞をして、同作品で劇中歌を歌い、歌手デビュー。
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』でアカデミー助演女優賞ノミネート。
『Empire 成功の代償』ではゴールデングローブ賞(テレビドラマ/ドラマ部門) 主演女優賞受賞。
2006年の第78回アカデミー賞では歌も披露したそうです。
ジェイミー・ホックスのMV『Just Like Me ft. T.I.』にも出演しています。
2人が色々な対決をしている面白いMV
キレッキレのダンスも見れます!
出演作品だと、1960年代のNASAが舞台の『ドリーム』が面白そうで気になっています。
ライオネル・ファスコ(善人か悪人か分からない)

NYPD(ニューヨーク市警察)の悪徳警官。
謎の組織「HR」にも繋がっていくキーパーソン。
悪人に見えて、それだけでは終わらないキャラクターです。
ドラマが進むごとに、かなり好きなキャラクターになりました。ファスコの行動は必見です。
ファスコ役:ケヴィン・チャップマン
- ミスティック・リバー(2003)
映画・テレビドラマに多数出演しているみたいです。
映画だと『21グラム(2003)』『イン・グッド・カンパニー(2004)』など。
ドラマだと『24』『CSI:科学捜査班』『クリミナル・マインド』など。
キャスト欄に名前が見つからない作品もありますが、たぶん味のある脇役とかかな。
日本でも、名バイプレイヤーと云われる刑事役には欠かせない役者さんがいますよね!
刑事や捜査官など「ドラマにいないと困る存在」をたくさん演じているのでしょうな。
たぶん気づかぬうちに何度も見ていたのかも。
ここまでは、シーズン1から出演している重要なキャラクターです。
実は、何度も出てくるような重要キャラが他にもいます。
このドラマは敵が味方になったり、裏切り者キャラがいたり、駆け引きや意外性も面白いポイント。
そのためネタバレになってしまう恐れがあるので、シーズン1はここまで。
以降はシーズン2からの重要キャストだけ簡単に紹介します。
キャラについて書いちゃうとネタバレになるので、こんな素敵なキャストが待ってるのよ~っていう紹介だけです!
サマンサ(サミーン)・ショウ(クールでワイルド)
細かいことは書けませんが、クールでアクションがかっこいいキャラです。
ショウ役:サラ・シャヒ

- エイリアス 2重スパイの女(2001-2002)
- Lの世界(2005-2009)
上記2つは2000年代に大人気のドラマでしたね。
ドラマ『Lの世界』にレギュラーで出演。
『エイリアス』には準レギュラーで出演しています。
サラ・シャヒは、2000年の映画『Dr.Tと女たち』にエキストラ出演した際、同作品の監督ロバート・アルトマンにハリウッドに来るように勧められたらしい。
ロバート・アルトマンに言われるなんてすごいですね!
ショウ役はワイルドでクールな役がピッタリでしたが、2000年の時から既にスターオーラがバンバン出ていたのかな。
またダラスカウボーイズ(チアリーディング・チーム)の元メンバーらしい。
なるほど、だから運動神経も抜群でアクションもカッコ良くこなせるのか!
ルート(頭がキレる要注意人物)
こちらも細かいことは書けません!
頭脳派キャラだけど、ぶっ飛んでます。
ルート役:エイミー・アッカー

- エンジェル(2001-2004)
- エイリアス 2重スパイの女(2005-2006)
2000年代の人気ドラマがまた登場しましたね!
『エンジェル』シーズン2にゲスト出演し、シーズン3-5は、メインキャストとして出演。
このドラマにより名が知られるようになったみたい。
エイミー・アッカーも『エイリアス』に出演しているんですね。
シーズン5のメインキャストとして13エピソードに出演したと知って…「あ、あの人!」って思いました。
エイミー・アッカーは、幼少期からバレエ・モダンジャス・ジャスダンスなどを習っていたようです。
ショウ役のサラ・シャヒと同じく、やはり運動神経の良さがドラマ内の俊敏な動きに繋がるのでしょう。
かっこいい身のこなしにも納得!
大学在学時にはカタログに出るなどモデル業を行なっていたみたいで、美貌に目を奪われる人も多いようです。
ドラマの魅力や見どころは?(※ネタバレあり)
基本は一話完結
ドラマのスタイルとしては基本的に1話完結で事件を解決していきます。
警察内の汚職や、キャラクターたちの個人的な問題など、ベースになる話はシーズンを通して丁寧に描いていきます。
シーズンを重ねていくごとに、戦う存在のスケールがどんどん大きくなっていくので、1話完結の枠には収まらないことも多くなります。
キャラクターたちの過去も複雑に絡み合いながら、話が進んでいくので人間ドラマとしても面白い!
でもスケールがデカくなりすぎて
「AIの存在って、今後の人間社会をどういう風に変化させていくのかな?」
「戦っている敵は、もう、何て説明したらいいのか分からん」
という困惑やら疑問が、出てくる内容ではあります。
決して物語が迷走しているわけではなくて、話のスケールが大き過ぎるだけです。
簡単に言っちゃうと
キャラ同士の関係性とか、対マシンとの関わりで、マシンがただの機械とは思えなくなっちゃうのです。
AI(人工知能)との関わり
Siriなど、少しずつAIが生活の中で身近にはなってきたものの、まだ人工知能と聞くと少し未来の話だと思っちゃってます。
このドラマにもAIが出てくることは知っていましたが「人間が優れた機械を使って事件を解決していく」ドラマなんだろうな、ぐらいに思ってました。
でも、もうちょっと踏み込んだ話でした。
始めのころマシンは人間に対して番号を告げるだけですが、もっと深くAIと関わることになります。
シーズン1の段階でもお互いに協力し合っている関係ですが、後半はさらに違う展開になります!
AIとAIのバトルが起こり、登場人物たちが巻き込まれていきます。
巻き込まれるというか、生み出しているわけだからアレだけどムニャムニャ…(ネタバレ)
もちろんドラマの方が遥かに現実より先を描いていますが、シーズン5は現実の人工知能の進化をストーリーに反映しているような気がしました。
ちょっと派手すぎる演出もありますが、人工知能が進化していけばドラマの中のいくつかの事は当たり前になるかもしれないと思うと、怖さとドキドキの両方を感じます。
ドラマで見たことと数年後の現実を比べてみると、答え合わせをしているような感じで楽しいかも。
2020年代が楽しみであり、ちょっと怖いという気持ちにもなりました。
まとめ:モヤモヤしない完結済みドラマは良い
海外ドラマを見ていて悲しいのは、突然打ち切りになったしまった時です。
シーズンの終わりって、大体気になるところで終わるんですよね。
それなのに、次シーズンが突然打ち切りになってしまった時は
「何のために見てきたんだ…」と、絶望的な気持ちになりませんか。
パーソンオブインタレストは5シーズンで完結です。
シーズン1~4までは、22話か23話あるのに対して、シーズン5だけ13話で終わっています。
しかし13話で完結になったのは、放送中の打ち切りではないので大丈夫。
事前に決まってたので、ちゃんと話が完結しています。
フルシーズンじゃなかったのは少し残念でしたが、モヤモヤした気分にならずに済んだので良かった!
しかし人気ドラマの終わり方は、常に賛否両論があるものなのかもしれませんね。
『パーソンオブインタレスト』の終わり方については、私は納得できました。
仕方がない部分もあったし、それぞれのキャラクターの気持ちを考えても、この終わり方で良かったのかもな、と思えました。
でも見終わっちゃって寂しい。