映画で流れる音楽は印象に残る曲も多く、サントラを少し聴くだけで映画を思い出させてくれます。
好きな映画だと、特にサントラが欲しくなります。
でもいつの間にか、聴いてるうちに映画以上に愛着を持ってしまって、サントラの方が好きになってしまうことが。
そんな本末転倒なサントラを、私がハマったという理由だけで勝手に紹介します。
もちろん映画も面白い作品ばかりなので、そちらもオススメです(とってつけたような言い草ですが)
目次
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
オフ・ブロードウェイのミュージカルが映画化された作品です。
スローテンポな曲もポップな曲もあり、どれも切なさがあって好きです。
作品のテーマソング的名曲『The Orgin of Love (愛の起源)』はギリシャ神話の神々が出てくる歌詞で、ここからギリシャ神話の本とか読みたくなりました。
映画を観た後に聴くと、歌詞がより染みてくると思います!
この曲は昔、Bonnie Pinkのカバーアルバム(他の選曲も最高)にも入っていて、それも好きでした。
日本版のミュージカルでは、ヘドウィグ役を三上博史、山本耕史、森山未來が演じていました。
何で日本でミュージカル?と思う人も多そうですが、どんな感じなのか一度観てみたかったです。
MONTAGE (映画:スワロウテイル)
劇中内のバンド『YEN TOWN BAND』と同名のバンドで作られたサントラ作品。
ボーカルはCHARAで、小林武史プロデュースです。
『Swallowtail Butterfly ~あいのうた~』が大ヒットして、たくさんの歌手にカバーされているので、若い年代の方でも「聴いたことあるよ!」って人も多そうです。
他の曲も優しい歌声から、力強い歌い方・表現がかっこいいアップテンポな曲まで、CHARAの魅力が堪能できます。
もちろん曲そのものも良くて、録音もニューヨークでヴィンテージの機材を使って行なわれています。
最後は映画内でも重要なシーンで使われている曲『マイウェイ』で終わるのが、グッときます。
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
ヴェルベット・アンダーグラウンド、ボブ・ディラン、ジョン・レノン、ザ・クラッシュ、ラモーンズ…など、1960~70年代の音楽がメインのサントラです。
選曲がすごく好きで、昔の曲が聴きたいけど、何を聴こうかなって迷っている人は、こういうサントラから入ったら楽しめるんじゃないかと思いました。
そして「映画を観た後にサントラを聴くと、次々と印象的なシーンが思い浮かんでグッとくる」というサントラの基本・聴き方講座があったら冒頭に書いていそうな分かりやすい聴き方をしちゃってますw
このサントラは昔の曲がメインとか紹介しておいて、一番好きな曲は映画と同年代の音楽であるエリオット・スミスの曲だったりします。
繊細な歌声と美しいメロディが最高です(結局エリオット・スミスが好きなだけかい)
恋する惑星
フェイ・ウォンの「夢中人」が聴きたいがために手に入れたサントラ。
この映画のフェイ・ウォンが可愛くてしょうがない。
役柄はかなりヤバめな行動を繰り返すんだけど、フェイ・ウォンだと全部OKになってしまう。むしろ愛おしい。
「夢中人」はクランベリーズというアイルランドのバンドの「ドリームス」という曲のカバー曲なんですが、歌っている言葉も違和感がなく、最初はオリジナル曲なのかと思ってました。
ここで告白します。実はこのサントラの半分ぐらいは、どの場面の曲かわからんかった…そんなサントラw
もう一つ告白するとしたら、『夢のカリフォルニア』が入ったサントラだったら、完璧だったのにと思います。
映画を見た人ならきっと頷いてもらえるんじゃないでしょうか。
マグノリア
映画よりもサントラが好きな、これぞ本末転倒な作品ですw
でも実はこの作品って、映画自体がアメリカのシンガーソングライター「エイミー・マン」の曲からインスパイアされているらしいんで、そのエイミー・マンが手掛けたサントラなんだから、ギリOKってことでお願いします。
映画製作については監督曰く”小説を映画化するように、彼女の音楽を映画化してみたかった”ということらしく、映画の印象的な部分でエイミー・マンの曲が流れてPVみたいに見えるシーンもあります。
映画が偶像劇で、キャラたちの悲哀をエイミー・マンの音楽と歌詞で表現していて、サントラ聴くともう一度映画も観たくなってくるけど、映画が長い…たしか3時間オーバーあります。
長い映画が嫌なわけではないですが、何度も見るとなるとね…
とりあえず黙ってサントラ聴いときます…
I am Sam アイ・アム・サム
ショーン・ペンとダコタ・ファニングが親子役で、当時ダコタ・ファニングちゃんの名演が泣ける!と話題になり天才子役と呼ばれるようになった作品のサントラ。
全編ビートルズの名曲を多数のアーティストがカバーしています。
当初はオリジナルのビートルズ版を映画に使用したかったそうです。でも権利関係の問題をクリアするのに時間が掛かるということで、スケジュール的に厳しい!ってことになりカバーにしようぜと言ったとか言わなかったとか。
映画撮影時にはオリジナル版を使用するつもりで製作してたようで、楽曲の尺やテンポを変えないことを前提にカバーが作られたそう。
そういうわけか、原曲が好きな曲でもあまり違和感なく聴くことができました。
サントラの一曲目は、『マグノリア』の話でも出てきたエイミー・マンと、その夫マイケル・ペンのハーモニーが絶妙なデュエットで始まります。
他にもシェリル・クロウ、サラ・マクラクラン、ベン・フォールズ、ニック・ケイヴなどが参加しています。
ビートルズの権利関係って複雑なのでしょうか?
映画『ノルウェイの森』でビートルズ楽曲が使用された時も、邦画で原盤の使用許可が出ることはほとんどないって云われていた気がする。
トレインスポッティング
去年20年ぶりの続編として公開された『T2 トレインスポッティング』
その前作のサントラです。
当時『トレインスポッティング』は初めて見る映像表現の連続だったので、なんじゃこの映画!と驚きました。
映像表現が斬新、サントラがかっこいい!とか話題になり、雑誌などで大々的に特集されていた記憶があります。
ミュージシャンやアーティスト(アート系の)がオススメとしてあげている事も多かったように思います。
UKロック全盛時代の時期だったのでブラーなどは聴いていましたが、ブライアン・イーノやニュー・オーダー、ルー・リードはこのサントラで初めて聴いたので、音楽の幅を広げてもらった思い出があります。
サントラはパート2もあり、サントラ参加アーティストの別曲やリミックスバージョンが収録されています。
劇中で使用されていない曲でも映画の世界に合う曲だったりするし、リミックスもかっこいい!