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三谷幸喜『黒井戸殺し』見どころ&感想:推理しながら見ても騙された

『黒井戸殺し』は三谷幸喜さんが脚本を手掛けたドラマで、アガサ・クリスティ原作の『アクロイド殺し』を日本で初めて映像化した作品です。

2015年に放送されたアガサ・クリスティ原作のスペシャルドラマ『オリエント急行殺人事件』でも三谷幸喜さんが脚本を手掛けていました。

2作品とも主人公の名探偵・勝呂武尊(すぐろたける)役は、野村萬斎さんです。

前作では第一夜と第二夜に放送が分かれていましたが、今回は一夜限りのスペシャルドラマとして放送されたので、映画を見る感じでサクッと見れると思います。

【黒井戸殺し】あらすじ (途中まで)

昭和27年。日本の片田舎・殿里村で物語は始まります。

未亡人の唐津佐奈子(吉田羊)が死亡しているのが発見され、佐奈子の死因は睡眠薬の過剰摂取が原因とされます。検視に来たのは、村の医師・柴平祐(大泉洋)。

と古くから親交がある村の富豪・黒井戸禄助(遠藤憲一)は、佐奈子に結婚を申し込んでいたために大きなショックを受けます。

黒井戸を自宅での食事に招きます。食事のあとと自室で2人きりになった黒井戸は、「夫殺しの件で脅されている」と佐奈子が話していたことを明かします。

というのも、佐奈子は一年前に亡くなった夫を毒殺した疑いを抱かれていたのですが、黒井戸佐奈子から直接「夫を殺したこと」を告白されたと言います。

そこへ佐奈子が生前に書いた遺書が届き、黒井戸は遺書を一人で読みたいと言い、は渋々屋敷をあとにしました。

帰宅したのもとに黒井戸の執事・袴田(藤井隆)から、なんと黒井戸が殺害されたと連絡が入ります。

そんななか主人公の名探偵・勝呂武尊(野村萬斎)は探偵を引退し、柴家の隣でカボチャを育てて過ごしていました。

勝呂が名探偵だったとは知りませんでしたが、黒井戸の姪・花子名探偵・勝呂の存在を思い出し捜査を依頼します。

勝呂は村の事情に詳しいを、ホームズのワトソンのような相棒として指名するのでした。

【黒井戸殺し】相関図と登場人物(キャスト)

まずは相関図を見てみよう

キャラクターが入り組んでて、相関図を見るとワクワクします。

 

相関図を簡単に紐解いてみます。

まずは事件のメインとなる登場人物をピックアップ。

野村萬斎

勝呂 武尊(すぐろ たける)

名探偵だったが、今は殿里村に滞在している。

大泉洋

柴 平祐(しば へいすけ)

医師であり、頼りにされている存在。村の案内人として、勝呂とコンビを組むことになる。

斉藤由貴

柴 カナ(しば かな)

平祐の姉であり、生活を共にして家事や身の回りのこともこなす。

吉田羊

唐津 佐奈子(からつ さなこ)

未亡人であり、録助と交際していた。生前何者かに脅されていたことを録助に明かしている。

遠藤憲一

黒井戸 禄助(くろいど ろくすけ)

村一番の富豪で実力者。佐奈子と婚約していた。

私は、ここまで紹介した人を見ただけで「おもしろそう」って思っちゃいました。

他の出演者もクセのある見逃せない人たちなので、簡単に紹介しておきます。

貼った相関図が小さかったせいで見づらいしw

黒井戸家の人々

向井理/兵藤春夫

禄助の義息子。

松岡茉優/黒井戸花子

禄助の姪。

草刈民代/黒井戸満つる

禄助の義妹。

藤井隆/袴田次郎

黒井戸家の執事。

余貴美子/来仙恒子

黒井戸家の女中頭。

秋元才加/本多明日香

黒井戸家の女中。

黒井戸家に出入りする人々

寺脇康文/冷泉茂一

禄助の秘書。

今井朋彦/蘭堂吾郎

禄助の旧友で作家。

浅野和之/鱧瀬弁護士

黒井戸家と唐津家の顧問弁護士。

その他の重要人物

和田正人/復員服の男

事件の夜、黒井戸家の屋敷の近くで目撃された男。

佐藤二朗/袖丈幸四郎

警部。勝呂の捜査に協力する。

怪しげな人物たちですね~

こんな豪華なキャスト陣なんですが…当然どいつもこいつも怪しいんですよ!

人物像を見ても、そう見えませんでしたか?

しかも被害者である佐奈子は、一年前に夫を殺した加害者かもしれない疑いもあります。

そのことで誰かに脅されたという話まで冒頭から出てくるので、とても一筋縄ではいきません。

 【黒井戸殺し】感想 (犯人ネタバレなし)

登場人物たちが多くても見やすかった

登場人物が多い分、人間関係も複雑に絡み合い、それぞれに抱えた事情もありそうなストーリーで把握できるのか不安になりますが…

キャラクターの特徴を掴みやすく、複雑なはずの人間関係や事情もスッキリとわかりやすいのは、さすが三谷幸喜さんです!

そして前作『オリエント急行殺人事件』の時は違和感を感じた勝呂さんの喋り方も、今回はなぜか(慣れただけ?)すんなりと聞けました。

探偵と助手の掛け合いがおもしろい

名探偵・勝呂役の野村萬斎と助手・柴役の大泉洋という、前作『オリエント急行殺人事件』にはなかった「コンビで事件の謎に迫っていく」部分が、このドラマの大きなポイントです。

2人は事件の謎を解くため、1つずつ検証していきます。

しかし疑問を深めていく柴と、一人で納得しちゃって柴には説明してくれない勝呂はすれ違います。

そんな「マイペースな勝呂」「実直な柴」の掛け合いが、おもしろい!

最後まで緊張感がある

アガサ・クリスティの原作『アクロイド殺し』を読んでいないうえに、私は勘が鈍いことには自信があるので、結末が全っ然予想できませんでした。

いい視聴者ですよねw

いよいよ犯人が…という空気になった瞬間は、ドキドキ。

ドラマ見た後の率直な感想は…

 

こういうのが見たかった!!

 

かませ犬っぽい人やら、小粒の悪人もいてキャラも楽しいw

全員にそれぞれの事情があって納得できたけど、哀しいお話でもあります。

前回のスペシャルドラマでは見られなかった、勝呂さんの切ない表情が印象的でした。

これ、もう一回見たくなります…伏線とか細かくて、さり気なくて、凄かったな。

全部知ったうえで、もう一回見てみたくなるドラマです。

三谷さんはこのシリーズを「あと50作ぐらいは書ける」って言ってるみたいなので、期待して待ってます!

次回作が早く見たいから、年1回のシリーズものとかになったら良いのにな。

【黒井戸殺し】動画配信で視聴する

黒井戸殺しはフジテレビ公式動画配信サービス【FODプレミアム】で配信中。

アガサクリスティ原作のドラマ『そして誰もいなくなった』も配信されています。こちらは2015年制作のイギリスBBC版。ドラマ内の設定は、現代ではなく1939年です。

三谷幸喜さん脚本作品【古畑任三郎シリーズ】【王様のレストラン】なども配信中です。

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※2018年11月時点でドラマは『FODプレミアム対象作品』ですが、今後変わるかもしれません。最新情報は公式サイトにてご確認ください。

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第1弾『オリエント急行殺人事件』について

前作『オリエント急行殺人事件』は列車の中で事件が起こり、犯人もまだ列車の中にいる…という事件解決までの全てが完全な密室劇でした。

閉鎖された空間でのドキドキ感は、『黒井戸殺し』とは違う面白さがあります。

原作はミステリーの名作として有名で、何度も映像化されていますよね。

2015年放送の三谷版ドラマのキャストも豪華で、野村萬斎、松嶋菜々子、二宮和也、杏、黒木華、沢村一樹、西田敏行、佐藤浩市などが出演しています。

主役級の役者陣がこれでもか!というほど出ていて、やっぱり全員存在感がありまくるので、見応えがあります。「これぞスペシャルドラマ」って感じでした。