映画『犬ヶ島』感想:日本文化と豪華キャストの暗いストップモーションアニメ

4 min
犬が島

ウェス・アンダーソン監督のストップモーションアニメ『犬ヶ島』を見ました。

日本が舞台のストップモーションアニメというだけで興味が湧き、なんとなく期待度もアップしてしまう。

どんな内容なのかは予告編を見ただけで、何も知らずに鑑賞してみた感想です。

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映画『犬ヶ島』について

予告編と映画情報

  • 原題:Isle of Dogs
  • 製作:2018年
  • 製作国:アメリカ
  • 監督:ウェス・アンダーソン

ウェス・アンダーソンは『グランド・ブダペスト・ホテル』『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』『ムーンライズ・キングダム』などの監督です。

ポップに見えて、かなり変わった作品が多い印象を持っています。

あらすじ

近未来の日本。ドッグ病が大流行するメガ崎市では、人間への感染を恐れた小林市長が、すべての犬を“犬ヶ島”に追放する。ある時、12歳の少年がたった一人で小型飛行機に乗り込み、その島に向かった。愛犬で親友のスポッツを救うためにやって来た、市長の養子で孤児のアタリだ。島で出会った勇敢で心優しい5匹の犬たちを新たな相棒とし、スポッツの探索を始めたアタリは、メガ崎の未来を左右する大人たちの陰謀へと近づいていく──。

公式サイトより

あらすじを読んでもよく分からないですね。

冒険アドベンチャーぽいあらすじだが、あまり壮大な感じもないので話が想像できないなぁと思いました。

キャストを簡単に紹介

主人公の少年・小林アタリ

コーユー・ランキン

今作はなんと長編デビュー作品にして主役に抜擢されたそう。

アタリの愛犬・スポッツ

リーブ・シュレイバー

出演作品:『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』『スクリーム』

私はスクリームの印象が強過ぎる方です。

アタリを助ける犬たち

ブライアン・クランストン、エドワード・ノートン、ボブ・バラバン、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム

アタリを助ける犬さんたちが何気に豪華。

その他の海外キャスト

スカーレット・ヨハンソン、ティルダ・スウィントン、グレタ・ガーウィグ、フランシス・マクドーマンドなど

好きな役者さんが多くて、とても心惹かれるキャストです。

小林市長(アタリを養子にする)

野村訓市

原案にも関わっているクリエイターの人らしい。声での出演はイメージに合うため起用されたとか。

オノ・ヨーコ(科学者の助手)

オノ・ヨーコ

まさかのご本人役。本編での会話の内容がめっちゃ意味深でした。

その他の日本キャスト

渡辺謙、高山明、伊藤晃、野田洋次郎、夏木マリ、村上虹郎など。

日本のキャストも豪華だったり、意外だったりでした。

他にも松田龍平、松田翔太、秋元梢、山田孝之の名前がありましたが、映画見てても分からなかったのが残念。

映画【犬ヶ島】感想

ポスター見て3Dだと思ってた

ウェス・アンダーソン監督の作品は全部見ているわけではないので、あまり詳しくありません。

『犬ヶ島』同様ストップモーションアニメ作品である『ファンタスティックMr.FOX』も未見です。

私は何も知らずに『犬ヶ島』のポスターを見ていて、恥ずかしながら3D作品かと思っちゃってました。

予告編を見てあれ3Dじゃないの?と、驚きました。

っていうか…

コマ数、多っ!

動きがなめらか過ぎませんか?

そのなめらかさは「これなら3Dでも良くね、その方がラクじゃね」って思っちゃいます。

これって本当に一コマずつ撮影してるんですよね?クラクラする…

映画本編を見始めたら、3Dとは違うんだなってことが分かりました。

犬や子供が動くシーンは、ストップモーションアニメならではの味わいがあります。

暗くて不穏な空気

まずポスターや予告などの動画を見ると分かると思いますが、少年と犬のデザインが可愛い印象ではありません。

キャラが分かってくると内面から滲み出るお茶目さはありますが。

でも可愛すぎるよりは、微妙にリアルな部分があって好きでした。

シュールな空気に笑っちゃうシーンがあったので、可愛すぎたら笑えないのかもしれない。

全体的になぜか不穏な空気が漂っていることが一番気になりました。

荒廃してる場所とか哀しいシーンとかじゃなくても、なーんか不安な気持ちになる暗い雰囲気なんです。

ウェス・アンダーソン監督の他の作品もパーっと明るい感じではなかったけれど、それにしてもどんよりし過ぎてて怖くなってくるぐらい。

これが監督の日本のイメージなのかな?って気になっちゃいました。

字幕版と吹替版どちらで見ようか迷う

この映画では日本人は日本語を話し、犬が英語を話します。

映画冒頭部分でも説明が入りますが、
英語圏の人がこの映画を見る時に、日本語の会話に英語字幕はなくて意味が分からないまま見ているそう。

本編で通訳が出てくるシーンとか、一部の英語補足表記はあります。

ストーリーのなかで犬と人間のすれ違いも重要な部分なので、吹替版が全部日本語だったらすれ違う部分って、どう表現されてるか気になりますね。

私はどっちで見るかにこだわりがないので「海外キャストも豪華だし字幕版で見とくか」ぐらいでした。

私は意味が分からないと気になるので、字幕版で良かったと鑑賞後に思いました。

ところで、日本なのに日本犬が出てこないのは犬が英語を話す設定だからなのかな。

日本犬が英語喋ったら混乱しそうですし。

キャストが豪華だけど見つけられない

キャストがなんとも豪華!なんて思ってましたが、誰が誰だか分からなかった…

普段映画を見る時に役者の声は聞いてるはずなのに、字幕を読む方に気を取られてるってことですねぇ。

でもスカーレット・ヨハンソンだけは分かりました!

スカヨハさんは、低音が特徴的なセクシーボイスじゃないですか?

映画『her』で声だけ出演のAI役で、ホアキン・フェニックスが恋に落ちていたからやっぱり素敵な声なのかな。

過去に歌ってた声も聴いたことがある気がする…

あと日本人キャストついても触れておきます。

日本人キャストも、誰が誰だか分からなかったです。

海外の役者の字幕うんぬんに集中してるからの話は関係なかったということか…

でも夏木マリとオノ・ヨーコだけは一瞬で分かりました。

(オノ・ヨーコは本人役だから分かるもなにもないけど)

夏木マリもインパクトある話し方だったし…千と千尋~の湯婆婆を彷彿とさせるような…

渡辺謙や野田洋次郎は、すぐ分かるはずと思ってたのに認識するまで時間が掛かりました…

情報量が多くてしんどい

この映画は、とにかく情報がいっぱい入ってきます。

役者の声が分からなかったのも、大量の情報を処理する方に意識が向いてて気づかなかったからかも。

海外版は日本語で喋ってるところには英語字幕が入っていないということは、日本語で見ると情報量が倍になるってことです。

日本語が分かる人が見ると、人間の言葉も犬の言葉も看板の文字も全ての情報が入ってきちゃいます。

英語だけが分かる人が見ると、ちょうどよい処理能力で見られるように作られているのかな。

私の場合、情報多すぎて脳のキャパを完全に超えました。

映画を見てる時はそんなに眠くならないのに、居眠りしそうになって中断して濃いコーヒーを流し込みました(笑)

速読できる人になりたいって思っちゃいました。

日本文化がいっぱい出てくる

日本が細かく表現されてて興味深かったので、見てよかったと思いました。

相撲・寿司・和太鼓など分かりやすい日本のイメージもありましたが、絵巻のタッチとか桜の散り方とかの細部にはこだわっている感じがしました。

海外作品によくある「間違い日本語」もなかった気がするけど、看板とか一瞬で消える部分は見逃してるだけだったり…?

私は分かりやすいところしか気づけなかったけど、詳しい人は日本映画へのオマージュがたくさん見つけられて楽しめそう。

日本文化が好きな海外の人の方が自分よりも詳しいことに微妙な気持ちになったので、もっと昔の日本映画をたくさん見てみようと思いました。

映画『犬ヶ島』は「U-NEXT」で視聴できます。

本記事の情報は2020年4月25日時点のものです。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトにてご確認ください。

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