【アイアムアヒーロー】は数年前に夫が原作の漫画を読んでいたので、タイトルとZQN(ゾキュン)っていうゾンビっぽいのが出てくる漫画だということだけ知っていました。
私の夫は面白い漫画を読んでも、あんまり自分から薦めてくるタイプじゃありません。
理由は「自分は面白いと感じても、人が面白いと思うとは限らないから」だそう。
でも私が「それどんな内容?面白そうなら読んでみようかな」と興味を持つと、ちょっと嬉しそうな顔をしますw
【アイアムアヒーロー】もそんな感じで夫に聞いてみたんですが「描写が激しい」ということで読みませんでした。
そんなわけで作品の知識がないまま映画を見たら、原作を読んだ夫と意見が分かれましたw
映画【アイアムアヒーロー】あらすじ
35歳の漫画家アシスタント鈴木英雄(大泉洋)は、漫画家としての成功を目指すもなかなか上手くいかない日々を過ごしている。
長年の恋人・てっこ(片瀬那奈)とも喧嘩して追い出されるが、家に戻ってみるとてっこの様子がおかしくなり人間離れした動きで突然襲い掛かってきた。
趣味として持っていた散弾銃を持ち街へ出ると、既にZQN(ゾキュン)と呼ばれる感染者が溢れて大パニックになっていた。
英雄は、たまたまタクシーで同乗した女子高生・早狩比呂美(有村架純)と協力しながら逃げることにした。2人は富士山へ行くと助かるかもしれないという情報を頼りに富士山へ向かう。
途中で比呂美の様子が変化する。ZQNになるかと思われたが、なぜか襲ってはこない。
彼女は赤ちゃんに噛まれていたため、ZQNと人間が混ざった存在になったのだった。
富士山へ向かう途中にあるショッピングモールへ行くと、生き残った人たちがそこで生活をしていた。
そのなかに男勝りな看護師・藪(長澤まさみ)がいて…
映画【アイアムアヒーロー】ネタバレ感想
ウォーキング・デッドを見ておいてよかった
まず記事の冒頭で書いた『描写が激しい問題』
映画でこの作品を初めて見た私の感想は…思ったよりグロかった。
ウォーキング・デッドなどで、ゾンビに慣れてたから最後まで見れたんだと思います。
でも種類が違うというか、むしろこの映画の方がキツイ部分もあったぐらい。
英雄がZQN化した恋人・てっこから逃げた後、仕事場に行った時に三谷(塚地武雅)がおかしくなるシーン。あのシーンが妙に生々しさがあって一番キツかったです。
しばらくはバラエティで塚地さんを見ても、あのシーンを思い出すと思うw
そこまで描写が激しいとは思ってなかったから、前半であのシーンがきて面喰らいました。
全体を通して感じたことですが、CGとかVFXも凄くないですか?
私が知らないだけで、今の邦画はこれぐらいは普通なのでしょうか。
高跳び選手の飛んでくるZQNとか怖すぎて、驚いて反射的に大声で「わー」とか言っちゃうから、家で鑑賞して良かった。
メインキャストの3人
主役の大泉洋さんは、人気女優さんと恋人役でも嫌われにくい存在ですが、それは本人曰く「ファニーフェイスだから」らしい。
冴えない風だけど、本気出すと「あれ?かっこいい」って見えてくる役が似合いますよね。
英雄もまさにそんなキャラクターだったので、ピッタリでした。
私はコメディ作品で笑わされた女優さんを好きになっちゃうので、長澤まさみさんはコンフィデンスマンで最近気になる存在になってました。
この映画はシリアスで、藪は男勝りな性格だったから、真田丸を思い出しました。
そしてあまり出演作品を見た記憶がないけど、なぜか好きな有村架純さん。
その架純さんの比呂美が、半ZQNになってからの存在感の薄さが哀しかった。
喋らず動かずそこにいるだけかい。私はもっと動き回る架純が見たかったよ。
半ZQN化してすぐは、英雄を助けてあんなに元気だったのに!
その後は最後までほぼ動かないとは…
終わり方で意見が分かれました
クライマックスの英雄が地下で銃を撃ちまくるシーンは、ついに英雄が解放された!っていう大事なシーンなのかもしれないけど、それでも長く感じました。
持ってた銃弾を既に超えてるんじゃ…と銃弾数を数えたくなっちゃいました。
結末については、一緒に見てた夫と意見が分かれました。
藪と比呂美が活躍していないことは不満に思ったものの、「モールから脱出成功で綺麗に収まったのではないか」と私は思ったんです。
しかし夫は「何もかも中途半端」だと感じたらしい。
理由を聞いたら重要なのは映画が終わってからの展開で、藪と比呂美ってもっと活躍してるらしいじゃないですか。
えええ…まさみと架純でその活躍が見たかったよ。
まさか、いつか映画【アイアムアヒーロー2】を作るためじゃないよね…?
それとも映画を作る時点で原作が連載中だと、結末をどうするかやっぱり難しいのかな。
それなら結局、漫画を読むのが一番ってことになっちゃいました。