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【ゲットアウト】ネタバレ感想:伏線だらけ低予算大ヒットホラー映画

映画『ゲット・アウト』(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS All Rights Reserved

 

先日、映画【ゲット・アウト】を見ました。

この作品は製作費が約450万ドルという低予算ですが、世界で2億5000万ドル以上の大ヒットを記録しています。

ホラーだけど社会派な作品で脚本が秀逸だと噂になっていたので、いつか見ようと思ってました。

人種問題を絡めたストーリーでしたが、海外生活の経験がなく本当の意味で問題を理解できていないので、今回はホラー要素や伏線部分を中心に書いています。

それなのに記事が長くなっちゃいました。

映画の空気感は予告編を見るとよく分かるので、記事内の作品情報にあるそちらをチェックしてくれだ。

映画【ゲット・アウト】について

予告編と作品情報

(※音量注意)

  • 原題:Get Out
  • 製作年:2017年
  • 製作国:アメリカ
  • 上映時間:104分
  • 監督:ジョーダン・ピール

今作は『スリー・ビルボード』や『シェイプ・オブ・ウォーター』と共にノミネートされたアカデミー賞で脚本賞を受賞しています。

監督とキャストは?

監督のジョーダン・ピールは、元々はコメディアンとして活動してた人で『マッドTV』にもレギュラー出演。その時の共演者とコンビを組んで脚本・製作も務めたコント番組『キー&ピール』も人気だったそう。
なんと【ゲットアウト】が監督デビュー作。続編も検討しているなんて噂もあるみたいですよ。

主演のクリス役はダニエル・カルーヤ。過去の出演作品は『キック・アス ジャスティス・フォーエバー』『ボーダーライン』など。今年公開された『ブラックパンサー』にも出演。

クリスの恋人・ローズは、HBO製作のドラマ『GIRLS』でもメインキャストとして出演していたアリソン・ウィリアムズ

ローズの父親は、人気ドラマ『ホワイトハウス』ジョシュ・ライマン次席補佐官で知られるブラッドリー・ウィットフォード

ローズの母親のキャサリン・キーナーは、『かいじゅうたちのいるところ』『路上のソリスト』などに出演しています。

ローズの弟役のケイレブ・ランドリー・ジョーンズは、『スリー・ビルボード』にも出演しているみたいなので、今度見る時に注目して見ます。

映画【ゲット・アウト】あらすじ

※中盤までのネタバレ含むあらすじ。

住宅街を黒人男性が歩いていると車が近づいて来て、突然襲われ連れ去られる。

場所は変わり、アフリカ系アメリカ人で写真家のクリスは、白人である彼女のローズの家族に会うことが不安だった。

ローズの実家に行くと家族(アーミテージ一家)は不自然なほどクリスを快く迎え入れたが、アーミテージ家の管理人と使用人がアフリカ系なことにクリスは違和感を覚える。

クリスは家族と過ごす合間に彼らにも話し掛けるが、話の内容が噛み合わずに違和感が増していく。

深夜にクリスは煙草を吸いに外へ出た。部屋に戻ろうとするとローズ母に呼び止められる。

この日、ローズ母は精神科医で催眠術を使ってローズ父を禁煙させた話をしていた。
そのためクリスにも禁煙を促すが、クリスに催眠治療を受ける意志はない。
しかしローズ母が銀のティースプーンでカップを混ぜながら質問をしていくと、クリスは思い出したくなかった過去を語り始めてしまう。

そして意識が遠き深い穴の中に落ちていく感覚に襲われ、目の前にいるはずのローズ母の姿も遠くにしか見えなくなる。

目覚めると朝になっていて、クリスはホッとする。

ローズ家のパーティーが開かれ大勢が集まったが、全員白人で彼らの不自然な対応にクリスは居心地の悪さを感じる。

1人だけ見つけた黒人男性アンドリューに話しかけるが、違和感があった。
クリスがフラッシュを焚きシャッターを切ると、突然アンドリューは鼻血を流し「ゲットアウト」と叫びクリスに飛び掛かる。

しばらくしてローズ母の部屋から出てきたアンドリューは、何事もなかったかのように冷静な状態に戻っていた。

 

映画【ゲット・アウト】ネタバレ感想

※以下、ネタバレ感想。

伏線が多いから、分かった部分だけリストアップ!

アーミテージ家は、アフリカ系の人たちを次々に誘拐したり騙して連れてきては、催眠術・監禁・手術をして操っていることが判明します。

アンドリューに見覚えがあったクリスは、親友のロッドにアンドリューの写真を送信して調べてもらい、知人であったことを突き止めました。

前半で違和感があった部分も、後半に入ると続々とその理由が分かってきます。
伏線に入れていいのか分からないのもありますが、自分が気になった部分を書き出してみます。

冒頭で誘拐された黒人男性
アンドリュー。クリスの知人だったが、手術を受けて年が離れた白人女性の夫になっていた。

車で鹿を轢いた時にクリスがひどく動揺する
クリスは母親を事故で亡くしていた。その時探しに行かなかったことに深い罪悪感があった。

白人警官の差別的な対応から、クリスを守るローズ
クリスがあとで行方不明になった時、アーミテージ家に嫌疑が向かないためだった。

アーミテージ家の入れない地下室
催眠後に連れて行くための部屋だった。

夜に全速力で走る管理人
手術を受け、ローズの祖父に替わっていた。祖父は陸上選手だったが黒人選手に負けた過去があった。

銀のティースプーンでカップを混ぜる音
音を使った催眠術で、この音を聞く催眠状態になるようにされる。銀のスプーンといえば中世ヨーロッパの貴族を連想します。

使用人がウィッグを着けている
脳の手術跡を隠すため。使用人はローズの祖母に替わっていた。

笑顔で涙を流す
手術を受けても、本人のわずかな意識が残る。

パーティー出席者のクリスに対する行動
体格の質問や過剰なボディタッチ、ゴルフのスイングをさせるなど。出席者はクリスを自分の夫にしたり、自分がクリスになった場合を想定していた。

パーティーで行なわれるビンゴ大会
実際は、クリスを誰が手に入れるのか決めるために行なっていた。

管理人と使用人
アーミテージ家にいた2人は、ローズが連れてきていたことが写真で分かった。

ローズ弟がクリスにヘッドロックする
冒頭でアンドリューがヘッドロックされてたことから、ローズ弟の仕業だったと分かる。

まだまだあるが今思い出せるのは、これぐらいかしら。とにかく数が多い。

恋人ローズ vs. 親友ロッド

映画後半はクリスが抵抗する時にホラーっぽい描写があるけど、前半は不気味だったり違和感があったりで心理的にゾワゾワくるタイプの映画でした。

ローズが家族の悪行を知らないってことはないだろうと思ってたけど、途中まで良い人にしか見えないので「もしやローズだけ知らないの?」なんて騙されそうになりましたよ。

大勢の人たちを率先して連れてきてたのがローズだったし、結局ただのサイコパス一家だったんですね。

黒幕はパーティー会場にいるアンドリュー以外全ての人たちっていうのも、終始感じる不気味さと違和感の謎が解けたって感じでした。

でもパーティー会場にいた日本人については、疑問を感じてモヤっとしました(色々な事情や意図も考えてみたけど、妄想の域だから書かない)

クリスの親友ロッドが良い人で行動力が凄い!ローズも黒幕の一味だと分かってクリスは地下室に連れていかれますが、ロッドはすぐ警察に相談に行きましたしね。警察では誘拐とか催眠なんてあるかよって笑われちゃってたけど。

ロッドとローズが、電話で直接対決してたシーンもおもろかった。
ローズはさすがに人を騙すプロだけあって口が達者だし、ロッドが会話を録音しようとしたのもバレバレでした。ロッドが「あの女、天才かよ」って言うのも分かります。

ロッドは性格も良いし直観力はあって頼れるキャラだったから、クリスは最後助かりましたね。アーミテージ家が強そうだったんで、正直ロッドが助け出すのは無理かなって思ってました。
でもアーミテージ家がおかしいことにクリスが気づく前から、ロッドは怪しいって言ってましたな。
そしていざクリスがピンチになったら、助けに来てくれました。あんな友達がほしい!と誰もが思ったに違いない。

人種問題が理解できてないので、分からない部分が多い

書き出した伏線部分以外にも、人種問題を深く理解していたり英語が分かると、流れている曲やセリフの細かい部分にも問題に対する皮肉が込められていることが分かるようです。

製作時にリアルタイムで起きていた事件からハッピーエンドに結末を変えたそうだけど、その事件も知らなかったですし。

私は教科書的にしか人種問題を知らないので、ビンゴのシーンが奴隷貿易そのものだとか分かりやすいところしか気づけなかったです。

あとはローズ母が、銀のスプーンで紅茶を混ぜるシーンとか。
昔読んだ砂糖の歴史本で、アフリカの人たちの労働力が搾取されてきた歴史について解説されていたので、まさにこの映画では違うストーリーを通して歴史を見ている気持ちになりました。

でもふとラストシーンのロッドの明るさを見ていたら、監督が元々はコメディアンだったことを思い出して、アメリカにはスタンダップコメディで風刺する文化があることも思い出しました。

内容はシリアスなのにコメディタッチなシーンが多かったことも、これでスッキリします。そういえばローズとロッドの電話対決もくだらなくて笑っちゃったし、警察のシーンも捜査官3人が爆笑してましたね。私、気づくの遅すぎたわ。

 

▼吹替版もありました。
こっちで見たらまた印象が変わりそう。

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