時代劇やコメディって、好きですか?
去年『殿、利息でござる!』『超高速!参勤交代』を見たんですが、Huluのランキングとオススメ映画に入っていたのを見かけました。
最近見た『超高速!参勤交代 リターンズ』もおもしろかったので、今回は3本合わせて魅力をご紹介いたします♪
ところでこういう作品って『時代劇コメディ』と言ったらいいのかわかりませんが、ジャンルがわからないので、それでw
おすすめ映画:『殿、利息でござる!』

金欠のため、百姓や町人へ容赦なく重税を課していた仙台藩。中でもさびれ果てた小さな宿場町・吉岡宿では、破産と夜逃げが相次いでいた。町の将来を心配する十三郎は、知恵者の篤平治から宿場復興の秘策を打ち明けられる。それは、藩に大金を貸し付け利息を巻き上げるという、百姓が搾取される側から搾取する側に回る逆転の発想であった。計画が明るみに出れば打ち首確実。必要な資金は千両。現在の3億円という大金を水面下で集める、前代未聞の頭脳戦が始まった。
- 2016年公開
- 上映時間:2時間10分
- ジャンル:ヒューマンドラマ/コメディ/時代劇
- 監督:中村義洋
- ナレーター:濱田岳
- 出演者:阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、寺脇康文、きたろう、千葉雄大、西村雅彦、草笛光子、山崎努、松田龍平など
出演者が豪華で、全員が役にピッタリ
出演者の欄を見るとわかりますが、主役級の人がいっぱい!な作品です。
阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平…など。
他の作品では主人公を演じることが多い出演者ばかりですよね。
名前を見ると、もう贅沢の極みでお腹いっぱい!なぐらいですw
でも映画を観てみると、不思議と不自然な感じがしなかったです。
どの人も必然というか、役のキャラクターにすごく合っていました。
寺脇康文、きたろう、千葉雄大、西村雅彦、草笛光子、山崎努というベテランの方々も出演しています。
いるだけで、実話だってことの説得力が増しちゃうような存在感がありました。
正義感と保身に揺れ動きながら意志を貫こうと必死になる姿があったり、コメディ要素があったりで、全員が多面的な深みを感じるキャラクターなので魅力的です。
あと羽生結弦選手が出演していることでも話題になりましたよね。
出演シーンやセリフは多くありませんが、映画初出演とは思えないほどの存在感で出演しているのはさすがです!
ナレーターが濱田岳さんっていう所も、優しい語り口が映画に合っていて良かったです。
原作は『穀田屋十三郎』で、実在の人々の話らしい
原作は、磯田道史の「無私の日本人」の中の『穀田屋十三郎』という歴史小説です。
堺雅人主演で映画化された「武士の家計簿」などの著者でも有名な方。
これは18世紀に仙台藩の吉岡宿の宿場町での窮状を救った町人達の記録「国恩記」を基にしているそう。
実在した人々の話を、著者が丁寧に取材を重ねて書いたそうです。
その原作が映画化されているので、当時の人々の生活の実態や役人の仕事について知らなかったことも分かりやすく理解出来ました。
歴史が気軽に楽しく見れるなんていいですね~。
この映画が好きなのはコメディ要素もあって笑えるのに、気づいたら人々の懸命さに感動してしまうところです。
こういう人っているのかな?いたらいいなっていうぐらい素敵なお話なんですが、本当に実在した人々だって聞くと、グッときちゃいますね。
おすすめ映画:『超高速! 参勤交代』

江戸時代。1万5千石の小藩・磐城国湯長谷藩に存在するという金山略奪を狙い、江戸幕府が無理難題を吹っ掛ける。「5日以内に参勤交代しなければ、藩を取り潰す!」。金も時間もない湯長谷藩。参勤交代を果たし、無事に藩を守ることができるのか?!
- 2014年公開
- 上映時間:2時間0分
- ジャンル:コメディ/時代劇
- 監督:本木克英
- 出演者:佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李、柄本時生、六角精児、市川猿之助、陣内孝則、西村雅彦ほか
魅力的なキャラクターたち
コメディはキャラクターが魅力的であってこそ!ですよね。
さっそくですが、参勤交代に向かう登場人物と出演者を簡単に紹介してみます。
佐々木蔵之介:殿様・内藤政醇(ないとう まさあつ)
殿らしからぬフランクさで民と接する。時に殿様らしいキリっとした顔も見せる、物語の主人公。
寺脇康文:武具奉公・荒木源八郎(あらき げんぱちろう)
剣術の達人で、仲間内で衝突することもあるが熱い男で家来衆のリーダー。
上地雄輔:祐筆・秋山平吾(あきやま へいご)
冷静沈着で最初は参勤交代に反対してたけれど、殿に請われて一行に参加した。
知念侑李 :側用人・鈴木吉之丞(すずき よしのすけ)
弓の名手であるが、高所恐怖症でもある。一行の中で唯一磐城弁をしゃべらない。
柄本時生:馬廻・増田弘忠(ますだ ひろただ)
動物と仲が良くて、政醇の飼い猿である菊千代の世話をしている。二刀流を操る。
六角精児:膳番・今村清右衛門(いまむら せいえもん)
皆朱の槍を持つ、武芸に秀でた男。隠密に襲われた時は、包丁でも立ち向かう。
西村雅彦:家老・相馬兼嗣(そうま かねつぐ)
銭勘定にうるさいけど、アイデアを捻り出して皆を救ったりして慕われてる。
事件は次々に起きる!
以上の7人で、超高速の参勤交代に向かうのですが…とにかく大小様々なピンチが次々と襲ってきます。
その度に知恵を絞ったり、ちょっと内輪で揉めたりもしつつw
江戸に向かうんですね~。
道中である牛久の旅籠では、気が強そうだけど実は乙女な美しいお咲(深田恭子)と出会います。
戸隠流の抜け忍・雲隠段蔵(伊原剛志)が出てきては、事件があったりもします。
そして老中・松平信祝(陣内孝則)が、「おぬしも悪よのう」そのものみたいな雰囲気で出てきますw
そんな風に人物についても見どころが満載で、最後まで飽きませんでした。
超高速の参勤交代は、実際にあったのか?
湯長谷藩は実在の藩で、江戸時代前期から明治維新期の廃藩置県まで14代にわたり続いたそうです。
主人公の内藤政醇(ないとうまさあつ)も陸奥・湯長谷藩の第4代藩主として実在の人物ではあるそうです。
しかし31歳の若さで亡くなっているみたいで、人物像についてはどこまでフィクションなのか分かりませんでした。
映画では慈悲深く、常に民に寄り添う理想の藩主として存在しています。
あんなお殿様だったら村人としても幸せだなぁと、村人目線で見てしまいましたw
そんな人々の理想からできたキャラクターなのかもしれませんね。
映画で描かれたような超高速な参勤交代については、フィクションではないかという話もあるようです。
実際に江戸中期になると大名ですら金銭的に厳しかったそうですし、なかには旅中の滞在費節約のために走ったという話はあるようです。
そういった様々なエピソードを集めて作ったお話なのかもしれませんね。
この映画の劇場公開時には、いわき市内の観光関係者が映画PRのために、実際に東京までの約195kmを5日間かけて歩いたんですって!
おすすめ映画:『超高速!参勤交代 リターンズ』

江戸時代、老中・松平信祝の差し金により幕府から突然参勤交代を命じられた磐城国 (現在の福島県いわき市) の湯長谷藩。金も人手も時間も無い中、知恵と工夫でなんとか江戸への参勤を果たすが、故郷へ帰る「交代」までが「参勤交代」。湯長谷を目指し江戸を出発した一行。あとは帰るだけ、と思ったのも束の間、その道中、湯長谷で一揆が起きたことを耳にする。政醇たちに打ち負かされた信祝が、さらに大きな権力と最強の刺客を手に入れ、湯長谷藩を壊滅させようと逆襲を始めたのだった。
- 2016年公開
- 上映時間:2時間0分
- ジャンル:コメディ/時代劇
- 監督:本木克英
- 出演者:佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李、柄本時生、六角精児、市川猿之助、陣内孝則、西村雅彦、古田新太、渡辺裕之ほか
アクションもコメディもさらにパワーアップ!
前作から魅力的なキャラクターは変わらず健在です。
今回は小猿さんの出番も多いのですが、山育ちの私の夫は
「小猿なら可愛いね」と言っていましたw
(猿は畑を荒らすから大変と聞くが本当らしい)
話を映画に戻すと
前回より走るスピードをさらに上げなきゃいけない!っていうピンチに見舞われているので、まずはとにかく走りまくります。
アクションシーンも前回よりパワーアップして、強すぎる尾張柳生の刺客たちとの戦いなどが繰り広げられます。
その名人同士の戦いがカッコイイです!
そんなに見てたわけじゃないくせに、昔の時代劇の懐かしさも感じました。
相変わらずツンデレなお咲さんも出てきますし、湯長谷藩一行の帰りを待つ村人や家族との交流を描く時間も増えています。
藩を守るために人々の思いを背負いながら、どう戦うのか?など目が離せません。